ビットコインの未来は

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連日のようにニュースで取り上げられているビットコイン
ビットコインにまったく興味がない人でも「なにやらすごいらしい」という印象は少なからず受けているのではないでしょうか。

今後ビットコインをはじめとした仮想通貨を取り巻く情勢はどのように変わっていくのでしょう。

仮想通貨やブロックチェーン技術の台頭によって、形ある通貨を持ち歩く必要がなくなる未来がくるかもしれません。

ビットコインは革命を起こすか

ビットコインの隆盛に伴って、ビットコインに興味を持つ人も増えています。
ビットコインが「未来の通貨の形」であるという考え方をしている人もいるでしょう。

実際にビットコインで決済が可能なお店も徐々に増えてきています。
家電量販店のビックカメラではすでにごく限られた一部店舗を除いて、ほぼ全店でビットコインでの決済が可能となっています。

しかし、猫も杓子もビットコインは素晴らしい!と諸手を挙げて歓迎しているわけではありません。

ビットコインは胡散臭いと考える人も一定数いるのも事実です。
ビットコインはなんだか怪しい」という印象を一部の人に与えるきっかけとなったのが「マウントゴックス事件」ランサムウェア事件」でしょう。

これらの事件についての詳細は後日お話しするとして、ビットコインには匿名で取り引きが可能という特性があることから、犯罪に利用される可能性があるという点は否めません。
反社会的勢力への資金提供の手段として用いたり、違法麻薬などの取引の際に決済方法として用いられるなど、いくらでも悪いことへの使い道が考えつきます。

こうした理由から、国が仮想通貨の取り扱いに対して、法律で規制をする動きも徐々に起きています。
日本はまだ仮想通貨に対して寛容な見方をしていますが、今後仮想通貨を起因とした重大事件が起きた時、その取り扱いになんらかの制限をかける可能性がおおいにあります。

ビットコインの偏った保有

こんなにも盛り上がっているビットコインですが、実はその保有率には大きな偏りがおきています。

世界の最富裕層の1%が、世界の資産の半分以上を握っているのはご存知でしょうか。
これはすなわち貧富の格差が激しいことの証明であり、この極端ともいえる資産の一極集中によって富裕層はますます富み、貧困層はますます貧しくなるという問題を抱えています。

実はビットコインにおいても、この偏りが起きています。
ビットコインにおいては偏りがより顕著で、上位1%未満の人が全体の9割を保有しているという構造なのです。
さらに1BTC(2017年12月10日現在で約160万円)以上を保有する上位3%によって全体のビットコインの約97%を占めているというのだから驚きです。

つまりビットコインの価格高騰で一番美味しい思いをしているのはこの上位3%の保有者ということになるのです。

ここまでビットコイン保有率に偏りがある理由としては、ビットコインが発行されはじめた初期の段階では採掘(マイニング)にかかるコストが少なかったということが理由に挙がります。
最初期の段階では1BTCが100円にも満たないものだったため、この段階でビットコインを買い占めていた人が独占状態になっているということもビットコインの偏在の要因となっています。

ビットコイン決済手段としてみてる?

ビットコインの輝かしい未来に陰りを生む要因として、ビットコインをほとんどの人が決済手段として見ていないという点があります。

先述のとおり、ビットコインで支払いが出来る場所は徐々に増えてきています。

しかし、ビットコインは価格の変動が大きく、且つ発行上限枚数が決まっていることや、諸外国の情勢不安、2020年の東京オリンピックなどを理由に価格が上がる可能性が多分にあることから、決済手段として使う(=手放す)ことに抵抗がある人が大半です。

皮肉な話ですが、ビットコインを投機の対象として見ている人が多い現状では、ビットコインが安定した決済手段となり得る未来は遠いかもしれません。

今日はビットコインの未来についてお話ししました。
革新的といわれ注目を集めているビットコインですが、必ずしも明るい未来が待っているとは言い切れないのが実情です。

しかし、ビットコインの未来がどうなるかなど実のところ誰にも分かりません。

ビットコインの行く先は私たちが暖かく見守ることにしましょう。

今日はここまで。
では、また。